山本亭 (67 画像)
この建物は、地元ゆかりの山本工場(カメラ部品製造)の創立者である山本榮之助の自宅であった。
関東大震災後、当地に移り住み、以後4代にわたって使われていたものを、昭和63年に葛飾区が取得し、平成3年4月から一般に公開した。
建物は、1階400㎡、2階50㎡の木造瓦葺き2階建てで、地下室、土蔵、長屋門なども備え、大正5年から昭和5年の間に数回にわたる増改築を重ね、現在の姿となった。
伝統的な書院造りと洋風建築を複合した和洋折衷の建物と、純和風の庭園とが見事な調和を保っており、その文化的価値は、国内はもとより海外においても高く評価されている。
山本亭の間取りは、ほぼ中央にある南北方向の廊下を境にして東西に分かれている。
外観の意匠は、座敷を囲む廊下の外側にはガラス戸とガラス欄間を多用し、書院庭園や壺庭に向かって開放的な意匠を見せている点が大きな特色となっている。
また、勝手応接室として使用していた洋室には、石造マントルピースとステンドグラスが現存している。
長屋門は伝統的な形態を踏襲しながら外観・内部とも意匠を洋風化しており、袖部屋の窓はステンドグラスを使用している。

・東京都葛飾区柴又7ー19-32
公式ホームページ

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