江戸川乱歩館(岩田準一旧宅) (3 画像)
鳥羽みなとまち文学館は、岩田準一の旧宅で1850(嘉永3)年に建てられ、昔から雑貨・煙草店を営んできた。平成14年に岩田準一と乱歩・夢二館、平成18年に乱歩館・鳥羽文学ギャラリーを地域の歴史・文化に触れる施設として整備された。平成18年8月、新たな施設として、文学館内にある既設の蔵を改築し、乱歩が好んだといわれる蔵で乱歩の作品を展示している。

●岩田準一
岩田準一は、1900(明治33)年3月19日、鳥羽で生まれた。中学校時代には、既に辰巳京太郎という号を持ち、竹久夢二風の女性や少年などを描いており、後に夢二に師事した。また、交流のあった江戸川乱歩の作品に挿し絵を提供したり、鼎銀次郎の名で探偵小説や通俗読物を書くなど、その活動は多岐にわたった。
民族研究の分野においては、志摩地方の海女や「はしりかね」と呼ばれる船遊女をテーマに研究を行った。さらに、準一のライフワークといえるのが男色研究であった。同好の友であった江戸川乱歩とともに十数年にもわtる文献収集を続け、「本朝男色考」「男色文献書志」などを著した。準一は男色研究を通して、日本史の影の部分に光をあて、歴史を見る新しい視点を後世に残した。「本朝男色考」は仏・英語に翻訳され、フランス・イギリスでも出版されている。
昭和20年、文献調査を行っていた東京・渋沢敬三邸にて吐血し、数日後45歳の生涯をとじた。

・三重県鳥羽市鳥羽2-5-2
公式ホームページ

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