島津製作所記念館 (11 画像)
島津製作所は、島津源蔵(1839~1894)が創業した精密機器の総合メーカーである。1860(万延元)年、源蔵はこの地に移り住み、家業である仏具の鋳物業を営んでいた。明治のはじめ、東京遷都により衰退した京都の復興を目指し、京都府はこの一体に、欧米の最新技術を導入する舎密局・織工場などを設立し、強力な産業振興策を展開する。源蔵は、舎密局で指導にあたっていたワグネル博士の薫陶を受け、科学立国の志のもと1875(明治8)年に教育用理化学器機を扱う島津製作所を創業した。またその遺志を継いだ2代目源蔵は国産初蓄電池の開発など、日本独自の産業技術の発展に力を尽くす。
現存する建物は、南棟が1888(明治21)年、北棟は1894(明治27)年に増築し、1919(大正8)年までの44年間、本店兼住居として操業期ゆかりのものである。創業100周年を機に資料館として公開し、1999(平成11)年に国の「登録有形文化財」に登録された。

・京都府京都市中京区木屋町二条南
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