鷹見泉石記念館 (66 画像)
鷹見泉石記念館は古河藩が藩士たちのために用意した武家屋敷の一つで、隠居後もっぱら蘭学にいそしんだ鷹見泉石が最晩年を送った家であった。
建物は1633(寛永10)年古河城主土井利勝が、古河城の三階櫓を造ったときの残り材を使って建てたと伝えられ、もとの建坪は100坪もあり(現在の2倍以上)、屋敷全体は東西に長い他に比べて一段と広大な(現在の4倍以上)ものであった。
土井氏の家中では、奥氏・潮田氏・鷹見氏など、もと家老を勤めた者が入った場合が多かった屋敷のように思われる。
いくつも座敷のある長屋門もあって、1864(元治元)年には、天狗党の乱に巻き込まれ、幕府に降った水戸藩士100名あまりを一時収容した屋敷でもあった。それは、泉石の子忠正が家老となり、城内の屋敷に移って空き家になっていたときのことであった。
維新期、この屋敷は再度入居した鷹見家の所有となり、泉石の残した膨大な資料は、この家で代々の子孫に守られ今日に伝えられたのである。
平成2年、改修して「鷹見泉石記念館」として開館した。お茶席や映画・ドラマ・CM等の撮影にも活用されている。

●奥原晴湖画室「繍水草堂」

・茨城県古河市中央町3-11-2
公式ホームページ

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