旧岩崎邸庭園(旧岩崎家茅町邸) (280 画像)
越後高田藩江戸屋敷から旧舞鶴藩知事・牧野弼成などを経て、明治10年代初頭に岩崎弥太郎の所有となった。高田藩の敷地は八千坪であったが、弥太郎が周辺を買い増しし、最終的には一万五千坪を有したという。弥太郎はここに和風の邸宅を作ったが、1885(明治18)年に50歳で没したので、あまり長くは暮らすことができなかった。 弥太郎の長男・久彌が、洋館、和館、撞球室を新築したのは1896(明治29)年。洋館と撞球室の設計はジョサイア・コンドル。順次、倉庫七棟、庭園の禽舎(きんしゃ・鳥小屋)、温室、茶室、東屋三つ、門衛所、厩舎(きゅうしゃ・馬屋)などを追加して、往時には20棟に及ぶ家屋が並んでいた。 第二次世界大戦後、国有財産となり、最高裁判所司法研修所等として利用された。1994(平成6)年に文化庁の所管となり、2001(平成13)年東京都の管理となる。1961(昭和36)年に洋館と撞球室が重要文化財に指定。和館大広間は洋館東脇にある袖塀とともに1969(昭和44)年に、さらに宅地、煉瓦塀を含めた屋敷全体と実測図が1999(平成11)年に重要文化財に指定された。

●三菱経済研究所
●無縁坂

・東京都台東区池之端1-3-45
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