旧島津家住宅アトリエ (5 画像)
旧島津家住宅アトリエは、1932(昭和7)年以前に建てられた。木造平屋建て(中2階)のアトリエ建築である。島津製作所の3代目島津源吉の長男一郎のアトリエとして建てられたもので、吉武東里(1886~1945)の設計と考えられる。島津家はこの辺りに広大な土地を所有し、そこに和洋折衷の邸宅のほか、娘鈴子夫妻(夫は洋画家刑部人)の住宅(吉武東里設計、平成18年解体)と息子一郎のアトリエが建てられた。その後、島津家は京都に本邸を移したため、敷地・建物は1942(昭和17)年に売却された。
内部は、1階中央にアトリエ、西側に応接室と洗面所・トイレ、東側に書斎と風呂が設置されている。アトリエ南側にはバルコニーがあり、その上にアトリエを見下ろす中2階が設けられている。アトリエ特有の北側の採光窓は天井まで高さがあり、垂直に三段、水平に九連の片開き窓となっている。

・東京都新宿区中井2-2096-18

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