ブラフ18番館 (51 画像)
この建物は、関東大震災(1923年)後に山手町45番地に建てられた外国人住宅(建築年代・建築主・設計者等の詳細は不詳)であり、戦後は天主公教横浜教区(現カトリック横浜司教区)の所有となりカトリック山手教会の司祭館として1991(平成3)年まで使用されていた。
木造2階建(建築面積約150㎡)の建物は、フランス瓦の屋根、暖炉の煙突、ベイウィンドウ、上げ下げ窓と鎧戸、南側のバルコニーとサンルーム、玄関ポーチ、中廊下型の平面構成など震災前の外国人住宅の典型的な特徴を持つとともに、外壁は震災の経験を生かして防火を考慮したモルタル仕上げとなっている。
また、解体時の調査により、この建物は震災前に建てられていた建物が震災による火災を免れ(O.M.プール著「古き横浜の壊滅」のなかで火災を免れた家々として掲載されている)、震災直後の復旧工事において、旧建物の部材を転用して同じ場所に建築されたものであることが判明した。
平成3年11月に所有者の事情により解体されることとなったため、横浜市が解体調査を実施し、部材の寄付を受け、このたび山手イタリア山庭園内の現在地(旧山手居留地18番地)に移転復元された。

・神奈川県横浜市中区山手町16
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